ローガンお裁縫教室

自分好みの布小物制作や古着のリメイクをしてみたい。老眼ですけど。

ビフテキ

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ビーフステーキの略語だと思ってました。『ビフテキ』って。

何やら、フランス語でステーキを意味する『bifteck(ビフテック)』が語源となっているらしいです。そうとは知らず、今まで色んな所で散々威張りくさってきたかも?ビフテキとは呼ばない方々に対して、ビーフステーキの略なんだぞ!みたいに。

そうなんだぁ、と、笑顔で耳を傾けて下さった皆様。その節は誠に申し訳御座いませんでした。この場をお借りして、深くお詫び申し上げます。

 beef steak ⇒ bifteck

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ところが、このビフテック。元々イギリス料理であったビーフステーキがフランスへ伝わった際に生まれた言葉だというお話も御座いまして・・・。つまり、ビフテックの語源がビーフステーキというワケ。

そうなってくると、ビーフステーキの略がビフテキだとしても、あながち間違いではない様な気も致しますが、イヤ、でも省略しているのとは違うし、もう訳ワカメ。

何れにしても、ビーフステーキの方が先に誕生した呼び名、のようです。

そもそも『ステーキ』とは?

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ビーフは牛肉だと分かるけれど、じゃあ、ステーキとは何さ?って、それは素敵な食べ物だからステーキに決まってるだろ!

・・・のような台詞は、流石に、ねぇ。

この『ステーキ』という言葉、8世紀から14世紀にかけて北欧出身の移民達が用いていた『古ノルド語』で串に刺して焼いた肉を意味する『steik(ステイク)』が語源になっているとされ、その後、イギリスに入植した者たちの間で切った肉を焼いた料理について現在の『steak(ステーキ)』と呼ぶように変化していったとの事。

上記の歴史、オヤジ連中からすれば結果オーライ。ステイクのままですと、ステキなお話に発展させられませんからね。まぁ、それでも何とかギャグっちゃうのが腕の見せどころなのです、けど。

 

 

『トンテキ』の語源は『とんてき』

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ところで、豚肉のステーキも『トンテキ』などと呼ばれたしているようですが、これは一体どういうことなのでしょうか。折角『テキ』が『ステーキ』の略では無いことについて全身全霊を込めてお話してきたのに、こっちが『豚肉のステーキ』を省略した言葉であっては元も子も御座いません。

しかし、皆様御安心を。この『トンテキ』という呼び方、三重県は四日市市に御座います來來憲(らいらいけん)の名物料理『とんてき』が由来であり、いわば完全無欠の日本語だったのです。

まぁ、ウスターソースなどを配合した秘伝の黒っぽいタレが特徴である『とんてき』は『トンテキ』と似て非なる料理なのですが、ぶっちゃけ見た目はソックリですし、そりゃあ語源にもなりますよね。

※豚肉のステーキの略だとする説も御座います、が。

温故知新

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そもそも、昔から『ビフテキ』と呼ぶのは少数派だったような気も致します。

それは年代的なものだけでなく、或いは地域性も関係していたのかも知れませんが、昭和の後半頃には既に使われなくなり、現在に至っては死語と言っても差し支えない呼び名であるのは確かなことです。

ずっと慣れ親しんできた身としては少し寂しい実情ですが、それも致し方ありません。色んな理由があったにせよ、その様に使われなくなった言葉など数えきれないほど存在するのですから、これだけを特別扱いする訳にはまいりません。

故に、私は懐かしむことはあっても、復活を願う気持ちは限りなく無に等しい。それならばむしろ、これから新しく誕生する言葉を受け入れる方面に注力すべきだと思います。勿論、先人達が積み上げてきたものは守らなければなりません。私が恐れるのは、昔に捉われ過ぎて、今が見えなくなること。ただ、それだけに過ぎないのです。

しかし、そんな私が今最も恐れなくてはならないのは、何でもない日の夕食であるにも関わらず、我が家にとってスペシャルメニューなのは間違いない『ビフテキ』が、ここぞとばかりに食卓の上で異彩を放っていた事実について。

コレは何を意味するのか。過去を遡っても理由が見えない現状に戦慄すら覚え、とてもじゃないがステーキな気分になれない自分がいるのでした。

※本内容は、既に閉鎖した別ブログの記事を根本的に書き直したものです。