ローガンお裁縫教室

自分好みの布小物制作や古着のリメイクをしてみたい。老眼ですけど。

オヤジが愛でるべき食器

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そんなモン、プラ容器のままでいいじゃないか! 洗うのも面倒だし。

あー、大丈夫。100均のヤツで十分だから。皆もそうしてるでしょ?

おっしゃる通り。コンビニ弁当ならば、わざわざ器に移し替える必要など御座いません。その様な面倒を省くことこそ第一の目的でしょうから、そこは思う存分そのまま召し上がって下されば結構だと思います。

ですが『器に対して無頓着』というのは、また別のお話。世の奥様方や彼女様達は、貴方に目でも楽しんで頂きたいと切に願い、あれやこれやと器を吟味し、美しく盛りつける為に心を砕いておられるのです。それをゆめゆめ忘れてはなりません。

味は、どう?

普通に考えれば、美味しい、の一言で十分だろう御質問に見て取れます。けれども皆様、思い出して頂きたいのが、先程の件。

そうです。食べた味もさることながら、目で楽しんだ結果はどうなの? について。美味い不味いのセリフというのは、あくまでもテクニカルポイントに過ぎません。それに器や盛りつけの美しさを評価したアーティスティックポイントが加算された合計点でなければ、真の金メダルと呼べないことは繰り返し申し上げさせて頂きたく。

その大切な大切な御回答の第一声が、まるで魂が抜けきったような間抜け面をもってして「あー、ウマいウマい」とあっては、折角の苦労がコレっぽっちも報われないのです。

で、どうなの?

こんな風に聞き返された御記憶があるとすれば、まさに私が危惧した通りの有様。作り手が聞きたかったのは、お料理の味だけでは無かったのです。ところが、その真意を理解しないまま「え? だから今言ったでしょ」の様に、コイツなんで二回も聞いてくるんだよ、バカじゃねーの?みたいなボケナスぶり全開では、完全にアウト!どころか、即刻退場を申し渡されても致し方ありませんね。

まずは器を愛でること

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とは申しましたものの、実に奥の深い世界で御座います。

そして、その範囲たるや冒頭の100均製品から果ては美術品の類まで幅広く、一目見た瞬間ビビビッと身体中に電撃が走るモノほど高価であることが多いなど、凝り出したらキリの無い危険な分野だというものこれまた事実。

とりあえず御興味を持って頂き、先ずはお手頃な価格帯から最初の一品をお求めになれば宜しいのかと。御自身でお選びになった器で召し上がる味わい、それが得も言われぬ快楽であることは、一度でも御経験されれば必ずや御納得頂けると存じます。

そうすれば、自らが選んだ器に盛りつけた手料理なるものは、何をどう評価して貰いたいのか、どんな言葉で褒められると嬉しいのか、今度は逆の目線で物事を見渡せるようになりますので、もはや魂の抜けきった表情とはオサラバ出来ることでしょう。

※そんなモン、言われなくても分かっとるわい!とおっしゃる御方について、当然この限りでは御座いませんのであしからず。

ちなみに、私は黒の器が大好物。材質、形状、その他諸々問いません。兎に角、黒いモノに飛びつく傾向が御座いまして。まぁ、その辺は今回の趣旨から外れてしまいますので、また次の機会にでも。