ローガンお裁縫教室

自分好みの布小物制作や古着のリメイクをしてみたい。老眼ですけど。

エイジング

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このベルト、確か私が初めて自分のお金でジーパンを買った時に、店長らしき髭面のオジサンからオマケで頂いたヤツだったと思います。

と、言うことは、今から30年以上前の話。

傘もささずにズブ濡れで雨中を走り回るなんて日常茶飯事だったし、何を考えていたのか悪友達とふざけて着衣のまま川に飛び込んだことも。挙句の果てには、おもむろにジーパンから外したと思えば、鞭を振るうが如く先程の奴等と戦いごっこをおっぱじめる始末。

そんな訳の分からない少年時代の傍らには、何時もコイツが巻かれていたのです。

これほどまで酷使されて来たのに、一度たりともメンテナンスを受けないままで。

劣化と老熟は紙一重

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ご覧下さい。この蹂躪し尽くされた穴周りを。

何と申しましょうか、とにかくボロボロですよね。

でも、それもそのはず。だって、この部分はバックルに通すたびグニャリと折り曲げられる箇所ですから。なのに、これまでよくもまぁ切れないで頑張っていたものだな、と、今更ながら感心致しました。おそらく上等の革素材では無いと思いますけど、ここまで来れば貫禄すら御座います。

イニシャルコストとは比較にならないランニングコストが掛かっているのですから、当然と言えば当然?

ずっとぞんざいな扱いをしてきたクセに、どの口から出てくる言葉やら。

シワとか傷なんて些細なこと

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高価な革製品を新品購入した際、穴があくほど検品したり致します。

天然素材だから仕方ないとは思いつつ、それでもやはり、例え極々僅かなレベルであったとしても、箱から出したばかりの製品に傷があればガッカリしてしまうもの。

かく言う私もそのタイプですが・・・

コレを見ると、何だかそんな気持ちも改まる気が致します。

シワやら傷やら、色褪せだのヒビ割れだの、つまりは不具合のオンパレード。

それなのに、何故か味わい深く感じてしまうのは、このベルトに愛着がある私だけなのでしょうか?

 

新品では絶対に出せない円熟味

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そりゃあ、おろしたてのピカピカにはピカピカの良さが御座います。革の種類によっては、変わらぬ美しさが魅力の素材もある訳ですし。

ですが、やはり革製品の魅力とは・・・

共に歩んでゆく時間、なのかも知れません。

べつに高級な素材でなくとも構わない。

手間暇と結果が結びつかない場合すら。

時には間違った育て方もするでしょう。

大切なのは、肌身離さず触れ合うこと。

それって、愛情?

うーん、どうでしょう。このベルトを大事に使っていこうという感覚、とても薄かったと思うのですけど、私には。その癖いつもコレを選んでしまいます。他にも数本ある中で。

腐れ縁、ってヤツですかね。何れにせよ、私の腰に一番長く居ついている存在なのは間違いありません。

そんな掛け替えのない相棒、何時迄も唯一無二のままでは身が持たないだろう、と。

この度、新たに迎えたパートナーをご紹介致します。

今後の30年を共に歩む存在

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既に風格があると思っておりましたけど、並べるとハッキリ分かります。

若造とまでは申しませんが、まだまだでしたね。

www.logansewingschool.com

この鞄、あらゆる部分において今回のオンボロベルトよりも格上。

それなのに、どうして・・・。

合わせたとしたら、多分互角の雰囲気を醸し出されてしまうかも。

ちょっと路線が違いますので、コーディネートしづらいです、が。

それにしても、こんな下っ端っぽいベルトですらこれだけの味わいを滲ませるのならば、こちらは泣く子も黙る茶色の王者、今後いったいどれほどのモノになって行くのか、考えただけでゾクゾクしてしまいます。

私には、むしろアンチエイジングが必要なのでしょうけど。