ローガンお裁縫教室

自分好みの布小物制作や古着のリメイクをしてみたい。老眼ですけど。

人間工学に基づいた椅子

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別にコチラからお伺いしたつもりは御座いませんが、わざわざ御丁寧にコレは本革張りの椅子だぜ!などとドヤ顔で御説明下さったとしたら、何となくラグジュアリー感に満ち溢れ、とにかく座り心地抜群の最高級家具なんだろうなぁ、的な印象を受ける御方が多いのではないでしょうか。

制作の動機は、それだけで十分なのだと思います。

バケッタ製法の植物タンニンなめし革

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本家本元はイタリアのトスカーナ地方で加工された植物タンニンなめし革をさすようですが、こちらは国内のタンナーがバケッタ製法でなめしたものとなります。何せ手間が掛かる仕事のようでして、それ故に違いの分かる男から愛され続けている、いわゆる本物の素材であるとの事。

くどいようですが、コレを使用する動機はそれだけで十分かと。

※色々と専門用語が出てまいりましたので、以下に纏めました。

①植物タンニン:天然植物に含有している渋み成分。ちなみに、渋柿に含まれるカキタンニンや緑茶成分として有名なカテキンも植物タンニンですが、これらは全てワインやチョコレートで知られるポリフェノールの一種。

②なめす:動物から剥ぎ取った皮はそのままだと腐りやすく、また乾燥すると硬くなってしまう特徴に対し、化学的処理を施すことでその欠点を除去する工程。

③タンナー:剥ぎ取った皮をなめし、革素材に加工する職人。

コバも丹念に磨きました。

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念のために申し上げますが、赤ヘル黄金時代を築いた名将のことでは御座いません。何やら広島県近辺がザワつき始めたような気も致しましたので、とりあえず牽制球を抛っておきましょう。

えー、古葉・・・もといコバとは、革製品中で露出している素材の切断面、要は端っこ部分のことです。この切り口加減が木の切れ端部分と似ていることから、漢字では『木端』と書きます。

そして、コバは職人としての腕が問われる非常に重要な部分であり、これを如何に処理するかで製品の価値が決まるとしても過言ではありません。

今回の出来栄えは、御覧の通り。

ちなみに、緑色の革だったらコバじゃ無くてノムラだよね! などとガヤガヤしている往年の南海ホークスファン諸兄、くれぐれもお静まり頂けると幸いです。

人間工学のすいを結集

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やはり、椅子である以上は座り心地が肝心と言えます。長時間腰掛けていても疲れない、まるで包み込むような優しさだ、等、人が椅子に求める要素を挙げればキリが御座いませんけれども、これらの機能をどれだけ有するかによって、良い椅子と悪い椅子に判別されるのは間違いありません。すなわち、人類の英知を集めた結晶こそがベスト・オブ・椅子に最も近い存在、という訳で御座います。

一方、コイツはどんなモンでしょう。

設計者、私。制作者、私。使用者、私。つまり、私の3S活動の一環として生まれたに過ぎないこの椅子が、よもや科学を総動員したなどとは断じて申せません。

しかし、座ったり立ったりを繰り返し、遠くから眺めてはニヤニヤし、再び座ったり立ったりがメインのこの椅子に、ぶっちゃけ座り心地は不必要だったりして。

人呼んで、人間工学の酔を結集した椅子、ここにあり!

※今回自作したのは、革張りのシートのみです。椅子本体は、カーミットチェアという既製品。

※本内容は、既に閉鎖した別ブログの記事を根本的に書き直したものです。