ローガンお裁縫教室

自分好みの布小物制作や古着のリメイクをしてみたい。老眼ですけど。

ソロキャンプ

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ここ最近、お笑いタレントのヒロシ様が各方面で御尽力されたことにより、ソロキャンプの認知度はかなり高いものとなりました。特に既婚の中年男性からは絶大な人気を博し、世間に溢れる自称アウトドア好きのオヤジ連中が目指す、キャンパーとしての最終形態になりつつある気がします。

その様な存在であるからにして、ソロキャンパーを名乗れるほどの腕前を自負するのはある意味ステイタスとされ、会社の女子達から、スゴーイ! カッコいい♡ などとチヤホヤされるのを夢見つつ、帰宅後は奥様の目を盗みながらネットで用具を物色し、休日ともなれば近所のアウトドア用品店へ猛ダッシュ、に明け暮れる日々なのです。行動が全部バレバレなのも気づかずに。

そんなオヤジ代表でもある不肖この私、ソロキャンプとは前述したイカガワシイ目的だけでは無いことを世の奥様方に知って頂くため、既に一線から身を引いた立場ながらも筆を執った次第で御座います。

憧れの生活環境を実現する空間

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そんなことを考えるヒマがあるなら、現実空間のリビングに掃除機かけておいて!などと罵りガチな奥様。貴女の旦那様は、間違いなくソロキャンパー予備軍です。

たとえ普段は文句をおっしゃらない旦那様であっても、自分の思い描く理想は少なからず抱いておられます。それを真っ向から否定され続けたならば、マリアナ海溝よりも深い悲しみはドン底まで落ち込み、キラウエア火山の如き怒り心頭の溶岩は何れ噴火の時を迎えることでしょう。

あらゆることを意のままに操れる空間。

それがソロキャンプである。と、多くの男達は信じ始めます。

ビシッと決めるのは男のプライド

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タープなんて、多少のシワくらい問題ないでしょ!?  そんなコトにいちいち時間食ってないで、早く次の仕事に取り掛かって頂戴!みたいな台詞、仰ってませんか?

男というのは、どちらかと言えば妥協するのが苦手。完成しても微調整を繰り返し、少しでも気に食わない部分があると、何時までもクヨクヨし続けます。他人から見ればちっぽけなお話ですが、しかし、それは決して譲れない自尊心。

拘りを追求し続けることが許される時間。

多くの男達はそれをソロキャンプに求め、ゆっくりと歩きだすのです。

 

 

唯一の展示場

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ソレって何時何処で何に使うの?ウチにそんな余裕ある訳ないでしょ!?ガラクタを買うだけの無駄金があるなら、私達に美味しいものでも食べさせてよ!って、まぁ、お気持ちは痛いほど分かりますけど、ね。

生活費に手を出し、借金をしてまで、は流石にアウト。でも、お小遣いの範囲であるならば、少しくらい良いじゃないですか。何でもかんでもダメダメダメダメ。だからコッソリやっていくしか、方法が無くなるのです。

誰も知らない宝物をズラリと飾りたい。

その欲求を満たせるのは、ソロキャンプ以外に無いのですから。

 いつか必ず、夜は明ける。

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そうやって男達は、自分だけの自由を求め、くだらない自尊心を守り、果てしない欲求を満たし続けます。それはまるでパラダイス。その地に足を一歩踏み入れた途端、夢の様な世界が心躍らせるのです。目の前に大きくそびえている、豪華絢爛な入場ゲートをくぐり抜けるまでは。

しかし奥様、止まない雨は御座いません。

自由という名のヒマな時間。拘りではなく単に気持ちがブレていただけ。壊れた瞬間から興醒める宝物への愛情。男達は、海の深さなど知りませんでした。自分の船で航海を始めるまでは、そのあまりにも広いことなど及びもしなかったのです。

人間が一人で生き抜くには限界があり、他人でしか気づけない自分の過ちなど数知れず。ましてや、巨万の富を得た億万長者ですら、物欲を満たすことなど叶いません。

ふと我に返った時、そのまま進むもよし。はたまた引き返すもよし。

でも、もし優しい笑顔でお帰りなさいと仰って頂けるなら、私は家に帰ろうかなぁ。

ソロキャンプとは、そうやって自分の居場所を確かめる旅、なのかも知れませんね。

※本内容は、既に閉鎖した別ブログの記事を根本的に書き直したものです。